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[撮影技術1]露出補正術を身につけよう! 『自分の表現意図にあった適正露出への道しるべ』 |
著者 八川慎一
■■■■■便利なオートブラケティング■■■■■ |
露出で悩んでいる人は多いことでしょう。 自動露出のカメラで撮ったにもかかわらず、露出がオーバー(過度)であったり、アンダー(不足)であったりと、自分がイメージした写真に仕上がらなかった・・・などなど。。 この場合に解決策として有効なのが露出補正機構です。 +1とか+2、−1とか−2と表示されています(この場合の数字は1段補正すれば、シャッター速度又は絞り値で1段分露出が変わるという意味です)。 この露出補正ダイヤルは手動でその都度操作しないとけないので、手持ち撮影では一回一回ファインダーから目を離さないといけません。 特に動いている被写体などの撮影には不向きだと言えるでしょう。 ここで役に立つ機能が『オートブラケティング』です。 「オートブラケティング」とは、カメラが自動的にはじき出した露出の前後1コマずつ(機種によっては更に多段階のものもあります)の計3コマをに露出を変えて連続的に撮影してくれる機能です。 その前後の露出の幅は撮影者が選べるようになっています。 まずは前後1段ずつの設定で撮影してみるとよいでしょう。 「オートブラケティング」をセットすると、あとはシャッターレリーズボタンを押すだけで、ファインダーから目を離すことなく段階露光ができる優れものです。こんな便利な機能を使わない手は無いでしょう。(^-^) 下の(1)(2)(3)の写真は、前後1段の幅で設定した「オートブラケティング」の撮影例です。 ☆尚、オートブラケティングの呼称はメーカーによって違いがありますので、その例を幾つか下に記します。 Nikon : 「BKT」 (ブラケティング) Canon : 「AEB」又は「マーク」で表記 (オート エクスポージャー ブラケティング) Pentax : 「マーク」で表記 (オートブラケット) SIGMA : 「AB」 (オートブラケット) など。 |
(1) −1段 | (2) 自動露出による±0段 | (3) +1段 |
↑ 写真左=NikonのBKTボタン 写真右=オートブラケティング設定液晶画面(3連写/補正幅+1・±0・−1段の設定例) |
↑写真左=CanonのAEB設定ボタンマーク(MODEとAFボタンの間のマークで、二つのボタンを同時に押すとAEB設定モードとなります。 写真右=AEB設定液晶画面(3連写/補正幅+2・±0・−2段の設定例) |
■■■■■露出補正ダイヤルを活用しよう■■■■■ |
「オートブラケティング」機能がついていないカメラの場合は、「露出補正ダイヤル」などを使って段階露光すると良いでしょう。この場合も、はじめは前後1段の幅で3コマ撮影するのが良いでしょう。 撮影条件が厳しい逆光の水面や、明暗比が極端な被写体の場合は、もう少し幅を広げて+2、+1、±0、−1、−2という風に5段階の撮影をしておくと良いでしょう。 もちろんこの段階露光によって無駄なコマが出るわけですが、段階露光しなくても、被写体毎の露出補正量の予測ができるようになるまでの試練と思って頑張ってください。 被写体別や撮影条件別に、データをとっておくとよいでしょう。 |
↑露出補正ダイヤルの例
↑ コンパクトデジタルカメラの露出補正画面の一例です。 |
■■■■■オートブラケティングも露出補正ダイヤルも付いてない場合■■■■■ |
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さあ困りました!『自分のカメラには「オートブラケティング」も「露出補正ダイヤル」も付いてないよ〜!!どうすればいいの〜〜?』という方・・・・・ 大丈夫ですよ!(^-^) その場合でも方法はあるのです♪ 感度設定ダイヤルなら、どのカメラにも付いているはずです。 これを利用して露出補正を行う方法です。 例えば、(ISO)100のフィルムを装填したとします。 この場合、カメラの感度設定ダイヤルは当然(ISO)100に設定して撮影しますね。そしてこの感度での自動露出撮影が±0補正での撮影となる訳です。{数字が見やすいようにISOに( )をつけて(ISO)としています。} では+1段の露出補正をするにはどうすればいいでしょうか? この場合は感度設定ダイヤルを1段分+側に変えてやればよいのです。 (ISO)100から露出にして1段分+側ということは、1段分低い感度側に動かすということですので、(ISO)50にしてやるのです。 これが感度設定ダイヤルを使っての+1段補正です。 逆に、−1段ではどうでしょうか? (ISO)100から露出にして1段分−側ということは、1段分高い感度側に動かせば良い訳です。 つまり(ISO)100を(ISO)200にしてやるのです。 これが感度設定ダイヤルを使っての−1段補正です。 ちなみに、デジタル一眼レフカメラのように、途中で電気的に感度を変更できるカメラの場合は、この方式は使えませんので、「オートブラケティング」「露出補正ダイヤル」「マニュアル露出による段階露光」などで対応する必要があります。
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露出補正は確かに難しいものですが、自分でデータをとっていくうちに段々と慣れてくると思います。 花を撮る場合でも、黄色い花、赤い花、白い花で露出補正値は変わってきます。又、画面の中でその花が占める割合でももちろん変わってきます。 とにかく、どんどんいろんな被写体・撮影条件にチャレンジして、露出補正の感覚を体で覚えていくことが大切ですので、上記の方法の中から、自分のカメラに当てはまるものを実践し練習していきましょう!(^-^) |
この他に下記のようなコンテンツがあります。(^-^) ●講座1:撮影技術編(上のサンプル参照) ●講座2:自然の見方編 (自然からのサインの読み方や自然との接し方、動物の発見方法など) ●講座3:機材と道具編 (市販機材の応用技や、自作応用機材など) ●講座4:デジタル暗室編 (デジカメ・パソコンなどを使ったデジタル処理を解説) ■教室・黒板:質問掲示板です。どんなテーマでもOK! ■gaku塾用語集:写真・カメラなどの用語をgaku塾流にわかりやすく解説) ■連載gaku日記:gaku塾長こと宮崎学先生の面白いお話しが読めます) ●添削教室:(毎月発表される4つのテーマごとに写真を投稿し、講師のアドバイス、塾生同士の意見交換などにより、写真の腕もメキメキ上達、自然の知識も益々アップ!!) ●ラウンジ掲示板(雑談用の掲示板です。何でも書き込んでみよう!) ●g印良品デジタル素材集:gaku先生によるデジタル作品素材集です。 |
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